妊娠を目指す方なら、毎月の生理前の期間はなにかと気になる時期ではないでしょうか。今回は妊娠超初期に関するカラダや心の変化の10個の症状と、妊娠が分かってから気を付けたい生活習慣、妊娠検査薬の基本など、妊活中の方なら知るべき妊活の基本についてまとめてご紹介していきます。

妊娠超初期症状とは

 妊娠期間は主に「妊娠初期」「妊娠中期」「妊娠後期」の3つに分けられます。一般的に、妊娠初期の中でもごく早期の期間(妊娠0週から3週まで)を「妊娠超初期」と言います。

妊娠期間の区わけ
妊娠超初期:妊娠0から3週まで
妊娠初期:妊娠13週6日まで 
妊娠中期:妊娠14週0日から妊娠27週6日まで
妊娠後期:妊娠満28週0日以後



妊娠超初期の症状まとめ

 「妊娠かも?」と思った時に知っておきたい妊娠超初期症状を紹介していきます。妊娠初期にみられる症状は以下の10個です。

【妊娠初期の症状】 

①少量の出血(着床出血)がみられる
③ニオイに敏感になる
⑤頻尿や便秘がちになる
⑦肌荒れしやすくなる
⑨体が火照る、熱っぽく感じる

②おりものの量が増える
④胃のむかつき、吐き気がある
⑥胸の張りやチクチクとした痛みを感じる
⑧眠気や体のだるさを感じる
⑩イライラする 

※症状には個人差があります

ここからはこの10個の症状を1つずつ紹介していきます。

少量の出血(着床出血)

 着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床した時にみられる少量の出血のことです。一般的に着床出血は生理予定日の前後にみられます。
 色はピンク・鮮血・茶色と個人差がありますが、普通の生理に比べ出血量は少ないのが特徴です。また出血は2~3日で止まることが多いです。また、人によっては着床時に下腹部に痛みを感じる方もいます。
 ※ホルモンバランスの崩れや膣や子宮の疾患、流産など他の理由で出血している場合もあります。その際は詳しい検査が必要です。

「おりもの」の量が増える

 妊娠すると卵胞ホルモン(エストロゲン)の影響で子宮内の粘液が増えるため、おりものの量が増えます

 一般的に妊娠初期は“水っぽいおりもの”がみられると言われていますが、人によって白やクリーム色と異なることがあります。卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌量は妊娠週数が進むにつれて増加していくため、おりものの量も徐々に多くなっていきます。

ニオイに敏感になる

 卵胞ホルモン(エストロゲン)の作用の1つに嗅覚の感受性が高まることがいわれています。そのため、食べ物のニオイなどに敏感になりやすくなります。

 

胃のむかつき、吐き気

 約50~80%の妊婦さんにみられるといわれており、早い人で妊娠5週目くらいからみられ、妊娠12~16週頃に自然に消えていきます。
 胃のむかつきや吐き気の原因は、妊娠後に増加する黄体ホルモン(プロゲステロン)によって、胃や腸の運動性が低下するためガスが溜まりやすくなることや、卵胞ホルモン(エストロゲン)・黄体ホルモン(プロゲステロン)・ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が脳の嘔吐中枢を刺激するためであるといわれています。

 また嗅覚が敏感になることも吐き気の原因になります。

頻尿や便秘がちになる

 妊娠初期は体内の水分が増加し始めるため、頻尿になりやすいです。また、次第に子宮が大きくなるにつれて膀胱も圧迫されることも、頻尿の原因になります。

また、黄体ホルモン(プロゲステロン)が増加することで、腸の動きが鈍くなるため、便秘にもなりやすくなります。さらに、妊娠週数が進むと子宮が大きくなることで腸も圧迫されることも便秘の原因となります。

胸の張りやチクチクとした痛みを感じる

 6つ目は、『胸の張りやチクチクとした痛みを感じる』です。
 卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)には乳腺組織を発達させる作用があります。妊娠するとこの2つの女性ホルモンが増加することにより、胸が張って大きくなります。

 人によっては胸のハリとともにチクチクとした痛みを感じることがあります。
また、その他にも妊娠中の身体の変化は以下のようなものがみられます。

妊娠6週ごろ 胸の血管が浮き出る
妊娠8週ごろ 乳首の色が濃くなる
乳輪に小さなブツブツができる
妊娠12週ごろ 透明な汁が出る(初乳)


身体の変化に心配になることも多いと思いますが、これらの変化は、妊娠に伴う自然な経過です。

肌荒れしやすくなる

 7つ目は、『肌荒れしやすくなる』ことです。 
 黄体ホルモン(プロゲステロン)には、皮脂の分泌を活発にさせる作用があります。妊娠中はこの黄体ホルモン(プロゲステロン)が増加するため、ニキビができやすく肌荒れしやすくなるといわれています。

体が火照る、熱っぽく感じる

 妊娠初期は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で妊娠していない時に比べ、0.2~0.3℃体温が高くなります。(37℃以上の微熱もみられることもあります。)そのため、いつもより体が火照ったり、熱っぽく感じることがあります。
 一方で、37.5℃以上の発熱は、風邪やインフルエンザ、その他の感染症の場合も考えられるため早めにかかりつけ医の診療を受けましょう。

眠気や体のだるさを感じる

 9つ目は、『眠気や体のだるさを感じる』です。
 
妊娠初期には、急激にホルモンバランスが変化します。とくに黄体ホルモン(プロゲステロン)により体温が上がることで、眠気を感じたり、怠くなったりすることがあります。

イライラしたり、落ち込みやすくなる

 さいごに、『イライラしたり、落ち込みやすくなる』です。 
 急激なホルモンバランスの変化により精神的にイライラしたり、気分が沈みやすくなります。また、黄体ホルモン(プロゲステロン)は脳内にあるセロトニンと呼ばれる神経伝達物質に作用することが考えられており、その影響で精神的な症状が起こると言われています。

 以上で妊娠初期の症状10選を紹介していきました。何か当てはまる項目はあったでしょうか? 
 ただ、いずれの症状も個人差があるため、妊娠を確定するものではありません。参考程度にみておきましょう。

妊娠検査薬はいつから使える?

 妊娠初期症状があり、気になるけれど病院に行く暇がない場合は妊娠検査薬を使用してチェックしてみましょう。 
 妊娠検査薬は、妊娠した際に出る尿中の「ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)」を調べることで検査ができます。

 

妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から

 妊娠検査薬の使用目安は生理予定日の約1週間後です。それより前に使用してしまうと、ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)が放出されておらず、異なる結果が出てしまう可能性があります。早く知りたい気持ちもあると思いますが、検査時期はしっかりと守りましょう。

 妊娠検査薬は、ドラックストアなどで簡単に手に入ります。また、種類もさまざまあるため、それぞれの説明書に沿って実施することが大切です。

また、妊娠検査薬は、陽性率99%と精度は高いと言われていますが、100%の結果を保証するわけではないため、妊娠を確定するには必ず医療機関へ受診するようにしましょう。

妊娠が分かったら注意すべきこと

 日頃の生活習慣は、赤ちゃんの健康に大きく関わります。そこで、妊娠が分かったら、赤ちゃんの健康を考えて生活を見直していきましょう。まずは、健康的な生活を送る上で、規則正しい生活リズムを送るように心がけましょう。
 規則正しく生活することは、健康を維持するために大切です。また、バランスのとれた食事や適度な運動も取り入れていきましょう。以下では妊娠中の生活上の注意点について下記の5点について説明していきます。

妊娠中の生活ポイント 

  ・バランスのとれた食事を意識する
  ・塩分の多い食事は控える
  ・適度な運動を取り入れよう
  ・タバコ・アルコールを控える
  ・カフェイン飲料の多量摂取は控える
  ・薬の服用について

バランスのとれた食事を意識する

 まず、健康な体を作るにはバランスのとれた食事が大切です。 
 赤ちゃんは、へその緒を通じてお母さんから栄養をもらって成長していきます。妊娠中は赤ちゃんの健康を考えてバランスのとれた食事を心がけていきましょう。

【妊産婦のための食生活指針
 ①妊娠前から、健康的な体づくりを意識する
 ②「主食」を中心に、エネルギーをしっかりと摂る
 ③不足しがちなビタミン・ミネラルを「副菜」でたっぷりと摂る
 ④からだづくりの基礎となる「主菜」は適量を心がける
 ⑤牛乳・乳製品などの多様な食品を組み合わせて、カルシウムを十分に摂る
 ⑥妊娠中の体重増加は、お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量におさめる
 ⑦母乳育児中も、バランスのよい食生活を心がける
 ⑧たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう
 ⑨お母さんと赤ちゃんの健やかな毎日は、からだと心にゆとりのある生活から生まれます

(※ 出典:厚生労働省)

 食事では、同じ物を食べるなど偏った食事は避け、栄養価の高い物を選んでバランスの良い食事内容を考えていきましょう。
 とくに、赤ちゃんとお母さんの健康を維持するために重要な栄養素である、鉄分(ほうれん草、小松菜)、カルシウム(乳製品、小魚、大豆)、葉酸(ブロッコリー、枝豆)も意識して摂取することが大切です。
 妊娠期や妊活中に必要な栄養素について気になる方はこちらのページもおすすめです。

栄養素辞典_妊活中のあなたへ送る栄養素

栄養素辞典_妊娠中のあなたへ送る栄養素

また、つわりが辛く、食がすすまない場合はこちらを参考にしてください。

つわり中の食事ポイント 

 ①1回の食事量を減らし、食べたいときに頻回に摂取する
 ②起床時に出現することが多いため、軽食を常備し空腹を避ける
 ③嗜好の変化に合った食物を摂取する
 ④においで吐き気が誘発されることもあるため、冷やしてから食べる
 ⑤既成食品を活用する(外食なども気分転換になる)
 ⑥脱水予防のため水分補給を促す
 (一度に多量の飲水は悪心を誘発するため、少量ずつ摂取する。氷片を口の中でゆっくり溶かすことも有効)

 ポイントは、つわりの程度に合わせて「食べたいときに、少しずつ摂取する」ようにし、食べられる工夫をしていくと良いでしょう。
 つわりの時期には先輩ママたちにどんなものを食べていたか聞くのもお勧めです。こちらの記事では先輩ママたちへのインタビューから、食べつわり、吐きつわりの症状別、食べやすかった「つわり食」をまとめました。気になる方はこちらの記事から確認してみましょう。

「つわりの食事」先輩ママは何を食べていたの?アンケート結果からまとめました!

 

塩分の多い食事は控える

 塩分・糖分が高い食事は、妊娠高血圧症候群のリスクがあるため避けましょう。
 今回は11個の減塩ポイントをまとめました。まずは実践できそうなものから試してみることをおすすめします。

妊娠期の減塩ポイント

 ①新鮮な食材や旬の食材を活用し、素材の持ち味を生かす
 ②ねぎ・しょうが・みょうが・カレー粉など、薬味や香辛料を活用する
 ③レモン・スダチ・酢などの酸味を活用する(焼き魚、鍋物など)
 ④しいたけ・こんぶ・かつお節などの旨味を利用する
 ⑤調理中に塩分を使わず、食べるときにしょうゆや塩につけて食べる(かけない)
 ⑥甘さ控えめにすると、少量の塩分でも味がしみ、薄味に仕上がる
 ⑦減塩しょうゆや、割しょうゆ(しょうゆ1:だし1)を使う
 ⑧ハム・燻製品などの加工品は塩分含有率が多いため避ける
 ⑨既製食品も味付けが濃いため、とくに外出時は注意する
 ⑩麺類は麺つゆに塩分が多く含まれているため、飲まないように意識する
 ⑪味噌汁やスープは素材の旨味を生かし、具だくさんにして食べる

詳しい減塩方法についてはこちらの記事をご覧ください。

「むくみの原因」に、今日からできる10個の対策

適度な運動を取り入れよう

 次に、運動についてです。適度に運動を取り入れることは、体力維持につながり出産に備えられることはもちろん、肥満や便秘予防、ストレス解消にもつながります。一般的に運動は、妊娠12週以降の安定期に入ってから開始するのが良いと言われています。

 妊娠中のスポーツには、様々な種類があります。妊娠体操、マタニティウォーキング、マタニティスイミング、マタニティビクス、マタニティヨガなど、自分に合った運動を取り入れていきましょう。
 とくに有酸素運動であるウォーキングは、誰でも簡単に始められる運動です。通勤や休日などに意識して習慣をつけていきましょう。公園など自然がキレイな場所をウォーキングをすると、新鮮な空気を吸い、風景にも癒されて心身ともにリラックスできますよ。
 ただ、水泳など激しい運動は赤ちゃんに影響する可能性があるため、必ず医師の許可を得てから行うようにしましょう。

妊娠期の運動ポイント 

 ①妊娠12週以降の安定期に入ってから開始する
 ②運動の種類によっては医師の許可が必要
 ③脱水予防のため、水分補給はしっかり行う
 ④途中で妊娠経過に異常が起きた場合は中止する
 ⑤無理せず、自分のペースで楽しみながら行

タバコ・アルコールを控える

 妊娠中のタバコやアルコールは、赤ちゃんの健康に悪影響を与えるといわれています。 

「タバコ」 
 まず、タバコが胎児に与える影響として、流産や早産、死産、胎児の先天奇形、呼吸器疾患、精神発達障害などが報告されています。赤ちゃんの健康を守るためにも、妊娠中は禁煙が望ましいでしょう。

 また、直接タバコを吸うことよりも、タバコのフィルターを通さず吸い込む受動喫煙」の方が有害物質が多く含まれていることが問題になっています。家族や周りの方で喫煙者がいる場合は、受動喫煙にならないように周囲の協力も得ていくことが大切です。

「アルコール」
 妊娠中にアルコールを摂取した場合は、胎盤を通過し胎児に直接影響することが報告されています。また、多量に飲酒した場合、胎児アルコール症候群(FAS:fetal alcohol syndrome)が発症するリスクがあります。アルコール量が少量でも連日飲酒することで発症したとの報告もあるため、妊娠が分かった時点で禁酒することが望ましいでしょう。

カフェイン飲料の多量摂取は控える

 アルコール同様、カフェインも胎盤を通り、胎児の体内に溜まるといわれています。
コーヒー8杯/日以上摂取した場合は、死産のリスクを高めるとの報告もあります。そのため、カフェインが含まれているコーヒー・紅茶・緑茶の飲みすぎには注意しましょう。1日のコーヒーの目安は1~2杯程度にしておきましょう。

薬の服用について

 妊娠中とくに気を付けて頂きたいことが、薬の服用についてです。
 妊娠中に薬を服用すると、胎児に影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。薬を飲むことで、薬によっては胎盤を通って赤ちゃんの血液内に入ってしまいます。

 薬の量や種類、妊娠期間によって違いますが、胎児の奇形や発達障害などの恐れもあるため、妊娠中に市販薬などを服用する際は、必ず医師の指示に従いましょう。

 一般的に、漢方やぬり薬、はり薬などは安全だといわれていますが、妊娠中はお母さんの体も敏感になっているため、異常が現れやすいといわれています。いずれにしても、妊娠中に薬を使う際は、医師に相談するようにしましょう。
 以下の表では、妊娠周期による薬が与える影響についてまとめました。

妊娠の各時期

薬剤の影響

妊娠3週まで
(無症候期)

妊娠に気づかずに薬を飲んでしまう場合が多い時期です。

妊娠4週から7週前後
(絶対過敏期)

重要な器官(神経・心臓・消化器官・手足など)が作られる最も大切な時期。奇形を起こす可能性がある時期です。

妊娠8週から16週前後
(相対過敏期・比較過敏期)

胎児によっては、重要な器官の形成がこの時期にずれこむこともあるので、薬の服用は慎重に。

妊娠16週から分娩まで
(潜在過敏期)

この時期、奇形の心配はほとんどなくなりますが、血管が収縮したり、へその緒が圧迫されたりすることにより、胎児の動きや発育への影響が心配されます。特に鎮痛剤は、長期に使うと母体の貧血、産前産後の出血、難産、死産、新生児の体重減少などの危険性が高くなる恐れがあります。


 とくに、妊娠4週から7週前後は、お腹の中にいる赤ちゃんが薬の影響を最も受けやすく、奇形を起こすリスクも高いことから『絶対過敏期』と呼ばれています。そのため、この時期の薬の服用はとくに注意が必要です。

 ただ、持病のある方の場合は、急に薬を止めてしまうと、持病が悪化してしまう可能性があります。そのため、妊娠が分かったら、自己判断で辞めるのではなく、必ず主治医に相談するようにしましょう。

 

勘違いしやすい?妊娠初期症状とPMS(月経前症候群)の違い

 妊娠初期の症状と似ていると言われている症状にはPMS(月経前症候群)が上げられます。生理前から感じるものなので、妊娠初期症状と勘違いしやすい2つの症状についても紹介していきます。

PMS(月経前症候群)とは
生理前3~10日間続く身体的・精神的症状のことで、月経開始とともに軽快あるいは消失するものを言います。


 以下はPMS(月経前症候群)の症状です。普段から精神的症状や身体的症状がでやすい方は、妊娠初期症状と似ている部分があることを理解しておきましょう。気になる場合は妊娠検査薬の使用がおすすめです。

【PMS(月経前症候群)の症状】

精神的症状
イライラ・不安・集中力の低下

 

身体的症状
 めまい・倦怠感・腹痛・頭痛・腰痛・むくみ・お腹・胸の張り

(参考:日本産科婦人科学会)

 日本産科婦人科学会によると、日本では月経のある女性の約70~80%が月経前に何らかの症状があるといわれています。また、生活に困難を感じるほど強いPMSを示す女性は5.4%です。
 PMSで見られるイライラや抑うつなどの精神的症状や、倦怠感や胸の張りなどは妊娠初期の症状とよく似ています。 
 異なる点の1つとしては、妊娠初期症状には“着床出血がある”ことです。(人によってない場合もあります)また、大きな違いは、“高体温が20日以上続く”と言われています。
 高体温かどうかを測るためには、普通の体温計では難しい場合も、次の項目では、その体温を調べるために大切な基礎体温とその量り方について解説します。

基礎体温とは

 基礎体温の特徴は以下です。

・月経と同じ周期で変化する
・低温相と高温相の2つの相に分かれる(低温相と高温相の差は0.3~0.4℃)

 月経の開始時は、低温相で排卵後に黄体ホルモン(プロゲステロン)の作用によって、基礎体温が高い高温相に入ります。高温相は2週間ほど続き、次の月経開始とともに再度低温相に戻ります。 
 一方で、妊娠した際は、月経が停止するため高温相が妊娠13~16週ごろまで持続します。その後は妊娠20週ごろから徐々に体温が下がり通常の体温に戻ります。

そこで、高温相が20日以上続く場合は、妊娠している兆候である可能性が高い※といわれています。
※こちらも妊娠を確定するものではないので、あくまでも妊娠の早期チェックとしてみておきましょう。

基礎体温の測り方

 基礎体温のチェックは誰でも簡単に始めることができます。測るのを忘れてしまっても生活習慣に定着するように、まずは続けることから始めましょう。

【基礎体温の測定手順】
①朝目覚める
②体を起こさず寝たまま基礎体温計の計測部分を舌の付け根の下に入れる
③口を閉じ、体温計が鳴ったら体温を確認

 ポイントは、朝目覚めて寝たまま測定することです。
 目覚めてすぐの体温は、まだ食事を食べた後に発生する熱エネルギーや筋肉による熱産生がないため、純粋な身体の体温を測ることができます。朝は体温が急激にあがる時間なので、基礎体温を調べるときはいつも同じ時間に測るように心がけましょう。

 詳しい基礎体温の測り方はこちらの記事をご確認ください

基礎体温でセルフケア!低温期・高温期の基本をまとめました

まとめ

 今回は、妊娠初期にみられる特徴的な症状を10個紹介していきました。症状は人によって異なるため、目安程度にみておくとよいでしょう。また、妊娠を確定するには、必ず医療機関への受診が必要です。
 妊娠が分かった際は、日ごろの生活習慣を振り返り、元気な赤ちゃんのためにも健康的な生活を心がけましょう。妊娠中のタバコやアルコール、薬の服用などは、お腹の中の赤ちゃんに悪影響を与える可能性があるため注意が必要です。

【妊娠初期の症状10選】
・少量の出血(着床出血)がみられる
・おりものの量が増える
・ニオイに敏感になる
・胃のむかつき、吐き気がある
・頻尿や便秘がちになる
・胸の張りやチクチクとした痛みを感じる
・肌荒れしやすくなる
・体が火照る、熱っぽく感じる
・眠気や体のだるさを感じる
・イライラする   

【参考文献】

・厚生労働省 「妊婦・授乳婦」 https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114401.pdfhttps://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114401.pdf (2020年8月30日)

・公益社団法人 日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会 「産婦人科 診療ガイドライン 産科編2017」
http://minds4.jcqhc.or.jp/minds/Obstetrical-practice/Obstetrical-practice.pdf  (2020年8月30日)

・OMRON 「ALL for health care vol.181 イライラの原因は、もしかしたら「月経前症候群」」 https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/topics/181.html  (2020年8月30日)

・公益財団法人 日本産科婦人科学会 「 月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)」 http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=13 (2020年8月30日)

・産業医科大学「妊婦の喫煙並びに家庭内喫煙が胎盤の糖・アミノ酸・脂肪酸輸送に与える研究」 2017,5 
https://www.erca.go.jp/suishinhi/seika/pdf/seika_1_h29/5-1553_2.pdf  (2020年8月30日)

・TERUMO 「基礎体温でカラダと話そう PMSとは?」 https://www.terumo-womens-health.jp/trouble/3_1.html  (2020年8月30日)

・厚生労働省 「妊産婦のための食生活指針―「健やか親子21」推進検討報告書―」 
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0201-3a.html  (2020年8月30日)

・母性看護学Ⅱマタニティサイクル,南江堂,2012(大平光子,井上尚美編) 

・中村 靖,池田伸之:妊娠中のタバコと嗜好品.周産期医学36(増):885-886,2006

・中外製薬 「妊婦さんに知ってほしい話」
https://www.chugai-pharm.co.jp/ptn/medicine/use/use006.html (2020年8月30日)

・虎の門病院 「妊娠と薬相談外来」 
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscpt1970/37/6/37_6_331/_pdf (2020年8月30日)

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