最近は保険でも健康診断の内容を提出することによって割引や特典が得られるなど、身体の健康を自分で守ることへの意識が高まっています。日頃から意識できていれば苦労はないのですが、お酒に夜食、偏食、運動不足は「いつか見直そう」、「まだ大丈夫」と思いながら、気づけば健康診断前日なんてことはありませんか?
そんな方の駆け込み寺として今回は健康診断前日に少しでも数値を改善できるように気になる数値毎に前日に気を付けていただきたいことをまとめました。休校や在宅勤務により健康診断がずれる方も、普段の生活に役立つ内容となっていますので、チェックしてくださいね!
まずは健康診断前の注意事項をしっかり目を通す
健康診断についての書類には、前日、飲んでよい飲み物、食べてよい食事の注意事項が記載されていませんか?健康診断が午前または午後によって食べてよい時間帯も変化してきますので、必ず確認していきましょう。
午前中の健康診断の場合は、基本的に、健康診断前日の22時以降から健康診断までの食事は禁止となっています。水分はアルコール、カフェイン、甘い飲みものを避け「水」にしましょう。持病を持つ方や食後にお薬を飲まれる方はかかりつけ医に健康診断前日の過ごし方を確認してみてくださいね。
油の多い食事、甘い間食を避ける
食事を意識するだけでも、中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロール、血糖値の結果を改善することが見込めます。具体的な食事内容についてみていきましょう。
▶【POINT】中性脂肪・コレステロール:油の多い食事は避ける
ラーメンやインスタント食品などは脂質の多い食品として有名だと思います。一方で、ソーセージやハムなどの加工食品も脂質が多いことも…!食材や調理済みのもの、外食を選択するときに脂質の量を一度確認してみてください。
加工食品の場合、パッケージ裏の成分表に食品100g当たりの脂質の量を示しています。自分が食べる食材の分量も合わせて確認してみてくださいね!脂質の摂取量目安は男性は1日70g前後、女性は1日55g前後とされています。ちなみにこってりした豚骨ラーメンは脂質40gに届く場合も…!豚肉ですと約1枚で10g、とんかつにすれば女性の場合、2枚で1日の脂質の量に届いてしまいます。思ったよりも日頃の食生活で脂質はとってしまいがちです。
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▶【POINT】血糖値:甘いものなどの間食を避ける
前日は明日のお昼まで食べられないと思うと、つい今のうちに食べておこうという気持ちになりがちです。でもここはぐっと我慢して明日に備えましょう!
また、間食を摂りたくなる方は普段から急激にお腹が空くことはありませんか? もしかすると朝食や昼食を欠食していたり、昼食と夕食の間が8時間以上空いていたなんてことはありませんか? そんな方は、まず食事のタイミングを意識しなおすことをおすすめします。
食事時間から見直したい方は下記の記事をよくチェックしてくださいね。
管理栄養士に聞いたテレワーク人へ進めたい食事法とは
どうしても間食を食べたい。でも糖質を抑えたい…!と思った方はこちらを要チェックです!
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飲酒を避け、脂質、水分の摂取に気を付ける
健康診断の前日に限って定時上がり、誘惑も多いかと思いますが、これらを気を付けるだけで肝臓の値をしめす、γ-GTP、AST、ALT、その他にも尿酸値や中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールの改善を期待することができます!
▶【POINT】肝機能:飲酒、脂質を避ける
お酒を飲む人が肝臓の数値が悪くなることは多く知られているかと思います。意外にも飲酒習慣がない人も肝臓の値が悪くなる人も…!そのような方は脂質を多くとっている方が多いです。飲酒の量を気を付けることはもちろん、飲酒習慣がない人も脂質の摂取には気を付けましょう!
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▶【POINT】尿酸値:プリン体の多いものを避ける
尿酸が作られる量が多すぎる、または尿酸が上手に排泄されないという両方の症状が重なると、高尿酸血症が起こります。尿酸の血中濃度が高まると痛風の原因にもなります。上記の食品の摂り過ぎは避けていきましょう。
尿酸についてより詳しく知りたい方はこちらから☞
「尿酸やプリン体とは?」お酒を飲んでも無視できない成分をご紹介!
▶【POINT】飲酒・水分に注意する
血液検査では空腹時血糖を測ることが基本となっております。水は摂取しても大丈夫なものとなっていますが、もし水以外のものを飲まれた場合は場合は健康診断時に申し出てくださいね。前日からアルコールやカフェインを多く含む飲料は避けましょう。また、体重を気にして水分を我慢しすぎて脱水状態にならないよう注意してください!
激しい運動、睡眠不足に注意する
筋トレが日課という方もこの日はお休みして筋肉を労わる日にしてみましょう。肝臓の値を示すAST、ALT、他にも血圧が良くなることが見込めます。
▶【POINT】前日の運動は控える
前日の激しい運動はおすすめしません。運動による体内の炎症により肝細胞を表すAST,ALTに影響がある可能性があります。肝細胞が壊れると血液に流れる量が増え、AST,ALTが高値となり、肝臓に障害が起こることがあります。
【POINT】睡眠は8時間しっかりとる
睡眠は8時間ほどとりましょう。最近では睡眠不足が血圧に影響を及ぼす可能性があるという報告もされています。万全の状態で健康診断を受けてくださいね。
まとめ
健康診断で準備するポイントは理解できましたか?要点を下記にまとめました。
1 まずは健康診断前の注意事項をしっかり目を通す
2 油の多い食事、間食を避ける
3 飲酒を避け、脂質、水分の摂取に気を付ける
4 激しい運動、睡眠不足に注意する
前日にぜひ1日規則正しい生活を意識することをきっかけに普段の生活習慣を見直してみてくださいね。健康診断結果は日々の生活習慣の集大成です。結果はしっかり受け止めて、再受診結果が出た場合は必ず受診しましょう!
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監修:管理栄養士 岡部 遥
管理栄養士。NR・サプリメントアドバイザー。栄養教諭一種免許状取得。特別養護老人ホーム勤務後、「栄養」によって幅広い世代の生活を支えたいと思い、ドリコスに参画。食べることが大好き。乳製品が好きでよくヨーグルトを食べている。