健康診断などで、肝機能の値が高いなど指摘されたことはありませんか?気がつけば、最近ストレスが溜まって飲酒量が増えていたなあ…なんてことも。今回はあまり知られていない飲酒習慣によって変化する肝機能の値、肝機能が悪くなるとどうなってしまうかについてご紹介します。

飲酒習慣がある人は健康診断のどの値を見ればいい?

 飲酒習慣がある方はご自身の体重と肝機能について以下の数値に注目してみてください。
 特に注目してほしい値は飲酒量が多い時に上昇するγ-GTP(ガンマ ジーティーピー)です。γ-GTPは胆管でつくられる「酵素」です。γ-GTPは肝臓で解毒作用に関わっています。次にAST、ALTの値に注目してください。AST、ALTは肝細胞です。この肝細胞が壊れると血液に流れる量が増え、値が高値となり、肝臓に障害が起こることがあります。
 しかしアルコールとは無関係に栄養過剰や肥満が原因でγ-GTPやALTが上昇する非アルコール性脂肪肝という病気もあるため、飲酒をして、おつまみで脂質の摂り過ぎている人にはより注意が必要です。
出典 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
出典 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 肝炎情報センター

 

肝機能の値はどこから良くないの?

 この記事では「特定検診・特定保健指導※1」が行われる「保健指導判定値」、重症化を防ぐために医療機関での受診の必要があるとされている「受診勧奨判定値」を下記の表でご紹介します。
 ※1特定検診・特定保健指導とは40歳から74歳までの全ての被保険者・被扶養者を対象にメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)や生活習慣病の予防や改善を目的に行われる保健指導のことです。

 ※特定健診・特定保健指導では事業所ごとに受診推奨の値を定めている場合もあります。会社でもご確認ください。
 ご自身の健康診断との値と比較できましたか?手元に健康診断の結果がない方は健康診断受診後にまた確認してくださいね。

 

肝臓とアルコールの正しい付き合い方は?

 飲酒量が多いと脂肪肝に繋がることがあります。飲酒が原因の脂肪肝は飲酒をやめれば短期間での改善することも可能です。脂肪肝の状態が続くと肝硬変になることもあります。肝硬変はアルコール性肝臓病の最終段階です。このように飲酒量が増え、肝臓に脂肪どんどん蓄積することがないよう、日々の飲酒量を見直していきましょう。飲酒量の理想は1日、次に挙げる1種の飲酒量です。
出典 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

 

まとめ

 飲酒と肝機能値の関係はご理解いただけましたか?最近お酒の量が増えてきたな…と思ったら、飲酒の量を一度見直したり、飲酒時間を区切って何時以降は飲まないなど自分でルールを決めて取り組んでみましょう。お酒を飲む時におつまみは食べすぎていませんか?揚げ物やラーメンなどを食べる機会が多く、コレステロールの値が気になる方はこちらの記事も読んでみてくださいね。

監修:管理栄養士 岡部 遥

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