「尿酸」「プリン体」と聞くと何を連想されますか?「最近尿酸値が高くって…」「なんか聞いたことあるかも?」「お酒を飲んでないから自分は大丈夫!」と油断していませんか?お酒を飲む人も、飲まない人も普段の食生活で身近な健康ワードなんです。今回は意外と知らない尿酸とプリン体についてお伝えします。

尿酸やプリン体って何?

 ヒトの身体の中ではエネルギーが使われるとプリン体が作られ、尿酸に代謝されます。
 プリン体とはあらゆる生物の細胞内に存在する、核酸を構成する主成分のことを言います。
 尿酸が作られる量が多すぎる、または尿酸が上手に排泄されないこと及びその両方が重なると高尿酸血症が起こります。尿酸の血中濃度が高まると痛風の原因にもなります。
出典 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト 「プリン体」
出典 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト 「高尿酸血症の食事」

 

尿酸値の判定基準は?基準を超えるとどうなる?

 尿酸値が7mg/dl以上になると高尿酸血症と診断され、9mg/dl以上もしくは8mg/dl以上で合併症(腎障害・高血圧・糖尿病・肥満など)を伴うものについては薬物療法を含む早期の治療がすすめられます。
 高尿酸血症を放置すると尿酸塩の結晶が体内にたまり、激痛を伴う痛風発作や尿路結石症を引き起こします。これらは動脈硬化を進めるリスクとなる疑いも強いとされます。尿酸値は6mg/dl以下にコントロールすることが望ましく、そのためにはレバーや魚卵などプリン体の多い食品ばかりに偏った食事や多量飲酒(特にビールに多く含まれます)などを控えることが大切です。
出典 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

 

尿酸値を上げない対策を!

 尿酸値は食生活や体型が大きく関係しており、肥満の方はまず肥満解消および「適正エネルギー摂取」をまず心がけましょう。その他には下記の3点を注意してみてください。

・尿酸の原料となるプリン体の過剰摂取制限
・飲酒習慣がある場合は適正飲酒
・尿酸の排泄を助けるために十分な飲水を行っていきましょう。

自分が肥満化どうかは下記の記事を参考に確認してみてくださいね。

そのダイエット本当に必要?自分のBMI数値を知ってから目標を決めよう!

出典:「厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト」

 

まとめ

 尿酸やプリン体について何か知ることができましたか?高尿酸血症になっても、すぐに痛風になるわけではなく、気が付かないままじわじわと痛みが広がっていくこともあります。お酒を飲む人も飲まない人もプリン体を多く摂取している可能性がありますので、健康診断の結果が返却された際にはぜひ尿酸値に注目してみてくださいね。飲酒習慣がある方は下記の記事も読んで見直してみてください

飲酒習慣がある人は注目!健康診断で見るべき肝機能の数値について

監修:管理栄養士 岡部 遥

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