更新日:2021年34 

 健康診断などで、血圧が高い、低いなど言われたことはありませんか?また、血圧の基準値、高血圧の範囲はどのくらいか知っていますか?この記事では血圧の基本と血圧の基準値、高血圧になる理由、測定方法についてお伝えします。

血圧ってなに?

 血圧とは心臓が送り出された血液が血管を押す力を表しています。血液は生きるために必要な酸素や栄養素を全身に届ける役割をしていますが、現代の生活習慣では高血圧が大きな問題となっています。血圧は計測したときに「上がいくつ」「下がいくつ」と2つの数値が表示されます。正式名称は上が収縮期血圧、下が拡張期血圧といいます。血圧の基準値も収縮期血圧、拡張期血圧で示しています。

収縮期血圧(心臓が収縮したときの血圧)
拡張期血圧(心臓が拡張したときの血圧)




高血圧ってなに?血圧の基準値は?

 
 高血圧とは収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上のことを指し、病気の一つです。血圧が高いと、血管の壁を押す力が高くなります。高血圧が続くと血管は耐えようと血管の壁を固くするため、動脈硬化などの疾病に繋がります。

成人における血圧の基準値は①診察室で測る血圧で収縮期血圧120mmHg以下、かつ拡張期血圧80mmHg以下、

②家庭血圧で収縮期血圧115mmHg以下、かつ拡張期血圧75mmHg以下と言われています。(※1)

 病院で測定する度に基準値を超えていると高血圧と診断されますが、国民健康・栄養調査でこの値を超えている人は3970万人にのぼっています。

出典 厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

 

血圧を測定するべきタイミング

 血圧は常に一定ではありません。測定する日や時間、室温やストレス具合によって変化します。1回の記録が高血圧の範囲外でも安心せず、何日か続けて測定してみてくださいね。調子が良い時の血圧を覚えがちですが、血圧が高かった記録もしっかり残しておきましょう。
 理想的な血圧計測タイミングはこの2つです。まずは自分の測定できるタイミングで1度挑戦してみてくださいね。

  ①起床後1時間以内、排尿後朝食前に1~2分安静にして計測
  ②就寝前に1~2分安静後

 

血圧を下げるには

 日本人の高血圧の原因の多くは下記が原因としてあげられます。また、それぞれの原因にあった改善をすることによって高血圧は改善することも見込めます。血圧の基準値を目指していきましょうね!

食塩の取りすぎ
 食事の塩分制限です。高血圧患者の減塩目標量は1日6g未満と言われています。詳しい減塩方法について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

「むくみの原因」塩分・運動不足を改善する10個の対策をご紹介!

 

▶若年、中年男性は肥満
 この年代の高血圧の特徴は収縮期血圧から高くなり、次第に拡張期血圧も高まることが報告されています。収縮期血圧が上がってきたと思ったら減量するのがおすすめです。両方高くなってからも減量することで高血圧はもちろん、メタボリックシンドロームなどの予防にもなりますので、健康診断時などの医師の食事指導を実践することから始めてみましょう。最近そんなに食べていないのに太っていると感じた方は下記の記事で食べる時間を振り返りましょう!同じ食事でも食べる時間によって脂肪になりにくくすることができますよ!

食べてないのに太る・痩せないのは食べる時間のせい?初めての時間栄養学

▶飲酒、運動不足
 飲酒量が多くなる機械が多いほど高血圧になりやすいと言われています。これはお酒と合わせて摂るおつまみの油が多く、塩分も多めなことが理由としてあげられます。

 また、飲酒、運動不足、高血圧が伴うことによってメタボリックシンドロームや生活習慣病を引き起こしやすくなると言われています。運動習慣がなく飲酒をする方はまずこちらの記事で適切な飲酒量を参考にしてみてください。合わせるおつまみにも気を使いましょう!

飲酒習慣がある人は注目!健康診断で見るべき肝機能の数値について

まとめ

 血圧の基準値や高血圧に関しては理解できましたか?気が付いたら高血圧…!とならないようにまずは1度測定してみましょう!温泉施設やジム、薬局や病院にも血圧計は置いてあり、無料で使用できることも多いため、見つけたらすぐに測定してみてください。
 高血圧、高血圧予防には先ほども紹介したように塩分量を見直すことが大切です。
塩分調整が気になる方はこちらの記事も参考にされてくださいね。

「むくみの原因」塩分・運動不足を改善する10個の対策をご紹介!

 

高血圧が気になる方にはこちらの記事もおすすめです。

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【2020年】コレステロール値の新基準は? 悪玉、善玉コレステロールの違いと改善方法をサラっと紹介!

 

監修:管理栄養士 岡部 遥

参考文献(※1)厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

 

 

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