玄米ダイエットを紹介してきましたが、なんとパン好きの管理栄養士Hさんは玄米が入ったパンのレシピを紹介します!  炊いた玄米を使用することによってパン本来の食べやすさはそのままに、玄米に含まれる食物繊維やビタミン、ミネラルを効率的に摂ることができるため、玄米が苦手なパン派の方は必見です!

 普段パンを作ったことのない筆者でも試せそうなオーブンを使わず、発酵もすべて炊飯器内で済むレシピになっているので、本格的なパンを一度は作ってみたいという方にもおすすめです!

 

 

玄米を用意する

 今回は粉末状の米粉などではなく、炊かれた状態の玄米を使用します。
 レトルトや、食事のあまりで十分ですが、玄米の炊き方を簡単にご紹介します!

玄米の炊き方

 ① 計量カップに玄米をとり、表面をカップとフチと平らになるようにする。

毎回好みの炊き分けにするにはきっちりと測りましょう!

 ② ボールに①で計量した玄米をいれる
 ③ ボールに水をいれ、軽く混ぜて水を捨てる。×2回
 ④ ボール内の玄米に浸る程度の水を入れて玄米同士をこするようにして洗う。水が汚れたら水を入れ替える。×3回
 ⑤ 炊飯するための水をいれる。
   炊飯器のメモリがない場合は、白米のメモリでもOK!
   土鍋などで炊く場合、水の量はお米を量った計量カップの量(ml)×1.6倍(ml)がおすすめです。※1
  例)1カップ:200ml(約160g) の場合、
   ※粒の大きさや形によって隙間のでき方に変化があるため、重量は若干前後します。※2 


 ⑥ 炊飯器で炊いた後、お釜の下の方もしっかりと混ぜて、全体を蒸らして完成。

  ※1 水の量は玄米の場合、糠に覆われているため、白米などよりも多めにするのがおすすめです。

浸水させる場合は、1.7倍で6時間が◎
※2 きっちり測っても粒の大きさによって重量は多少増減します

 

玄米パンを作る!

 今回紹介する玄米パンにかかる想定時間は2時間50分ですが、発酵したり、待ち時間がほとんどなので週末、テレビや映画を見ながら作業するのがおすすめですよ!

 タイマー必須なので、集中力が必要な別の作業と一緒に行うのは向かないので、注意しましょう!

 

もちもち!玄米いり白ごまパン

【材料(4人分)】
 ★強力粉 300g
 ★ドライイースト 小さじ1
 ★砂糖 小さじ1
 ★塩 小さじ1と1/4(7g)
 玄米ごはん 200g
 白ごま 大さじ1(なければ省略可)
 水 140㏄(室温)

【作り方】

①玄米を炊く
 炊きたての玄米を使う場合は保温し、常温や冷凍の場合はあたためる。

②混ぜる
 ボウルに★(強力粉、ドライイースト、砂糖、塩)を入れて混ぜる。
 全体が混ざってから、温かい玄米と白ごまを入れてさらに混ぜる。

③こねる
 水を数回に分けて入れる。約8分~10分(寒い時期は+約10分)ほど玄米をつぶすように混ぜる。

④発酵させる
 パン生地を丸めて、薄く油を塗った炊飯釜に入れる。
 片面を水で濡らしたラップをかぶせて、炊飯器での保温スイッチを押して12分待ち、スイッチを切って30分置く。

【POINT1】
 パン生地が2~2.5倍の大きさになるまで発酵させる。
 指で押した穴がもどってこなければ今回の発酵は完了です!
 ※寒い時期は発酵が遅いので、穴が戻ってくる場合はさらに保温モードで3分刻み様子を見て、指で押した穴がもどってこなければ発酵完了です!

⑤ベンチタイム
 ④で発酵させたパン生地を4等分し、四隅を生地の裏側中央に向けて丸めこむ。
 閉じ目を内側に押し込むように丸める。
 ラップをふんわりかけて15分ベンチタイムをとる。その間に炊飯窯を洗い、油を落とす。

【POINT2】
 手に生地がくっつく場合は、強力粉を手に付けると生地がくっつきにくいです。

 ※「ベンチタイム」とは

 ベンチタイムとは生地を休ませる時間のことです。
 生地を作業台(ベンチ)の上で休ませていたことからベンチタイムと呼ばれるようになったそうです。(※諸説あります)
 この作業で生地がやわらかく、伸びが良くなり成形しやすくなります。ふっくら膨らませたいパンには必須の作業です。

⑥さらに発酵させる
 生地をやさしく持ち、丸め直して炊飯窯に入れる。

 片面を水で濡らしたラップをかぶせ、保温スイッチを入れて約10分~15分、保温スイッチ切って約20分置く。
 生地が2~2.5倍の大きさになるまで発酵させる。

【POINT4】
 ※寒い時期は発酵が遅いので、保温スイッチを入れた状態で+5分~長めに発酵させて様子を見てみましょう。保温スイッチを切って20分おいても生地が2倍以上にならない場合は保温スイッチを再度入れて、5分刻みで発酵状態を確認してみてください。

⑦炊く
 ラップをとって「炊飯モード」で炊く。

 炊きあがったら炊飯釜から出して冷まして完成です!

 

 

玄米パンのお味は?

 炊飯器で炊き上げた玄米パンはしっかり加熱されており、パンを手でさくと弾力がある状態です。
 手で押しても、もちもちとした弾力を感じられます。どっしり重いパンで、全体の1/4個食べたら、お腹いっぱいになってびっくりしました!

管理栄養士 岡部
管理栄養士 岡部

もちもちで噛み応えがあり、お餅のような食感です。 白ごまの香りでよりおいしく食べます。
玄米のつぶつぶ感はなく、しっかりとパンになじんでいます。玄米が苦手な方は玄米が入っていることに気が付かず食べられちゃうかも…!

 

パン作りの注意点!

 パンにとって「塩」は生地の弾力や伸びに関わる重要な調味料です。適切に発酵を調整するためには欠かせない存在なので塩分が気になる場合でも、レシピに記載された量をしっかりと守るようにしましょう!

 今回の白ごま玄米パンは塩味がしっかりと感じられるので、何も付けずにそのまま食べることができます! 白ごまの香ばしい香りが食欲をそそるので、洋食、和食とどの食事にも合いそうです!玄米以外にもパンの原料は多くあります。中でもヘルシーな全粒粉パンに注目した記事はこちらへ!ダイエット、美容別のパンの選び方も載せています。

全粒粉パンの良さとは?管理栄養士がパンごとのメリット・デメリットを紹介!

 

玄米のメリット

 玄米はダイエット食として主食の置き換え食としても注目されている食材です。
 糖質が少ない低GI食品でありながら、
栄養価が高く、筋肉を動かすには欠かせないマグネシウムは白米に比べて9倍。お米に多く含まれる糖質をエネルギーに変えるために必要なビタミンB1は白米の8倍含まれています。
 
 そんな玄米ダイエットをパン好きの管理栄養士と白米好きの営業マンが実践した記事はこちらから! 白米好きの方でも無理なく続けられる方法などが分かりやすく紹介していきます!

管理栄養士実践!玄米ダイエット2週間の成果とデメリットまとめ


(新しいタブで開く)

参考文献
All About 暮らし 料理レシピ 「玄米パンの作り方!炊飯器で簡単パンレシピ」https://allabout.co.jp/gm/gc/7243/ (2020年12月1日)

2+