更新日:2021年2月2日 

 

 もう花粉を感じ始めている方もいると聞くこの季節。毎日外出前に「花粉症は今日ひどい」か検索する日々が続いてませんか?ここ数年は花粉の飛散量が前年の〇倍という年が続いていましたが、2020年の飛散量はどれほどなのでしょうか。今回は2020年の飛散量の見込みと、近年注目され始めた花粉症対策・基本の対策を紹介していきます。

花粉症とは?

 「花粉症」とは、花粉によって引き起こされる、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、などのアレルギー反応のことをさします。他にものどや顔、首などの肌荒れ、熱っぽさ、身体の倦怠感などの症状も含まれます。現在、日本人のアレルギー患者数は約3人に1人(花粉症全体の有病率は29.8%)にのぼるとも言われています。
出典:花粉症とは – 環境省

花粉アレルギーも免疫と大きく関与しています。免疫を意識した時の栄養面からの対策はこちらの記事でたっぷり紹介しています!

免疫を意識するなら「摂るべき栄養素」あなたは摂れていますか?

 

花粉症はなぜ起きる?

 花粉症はウイルスのように花粉が目や鼻の粘膜に付着するだけでは発症しません。初めに花粉に対して体内の免疫システムが外部からの敵に対する抗体を発生させます。この抗体は花粉に接触するたびに作られ、身体の中に蓄積されます。

 この抗体が一定の量を越した状態で、身体に花粉が入ってくると身体が過剰に反応するようになり、花粉症の症状が現れます。 

 

2020年花粉の飛散情報

 2020年のスギ花粉の飛散開始時期は、九州から近畿、東海、関東にかけて、おおむね例年並みかやや早くなりそうです。2月上旬に九州、四国、東海、関東の一部から、花粉シーズンがスタートするでしょう。近畿、長野、北陸、東北では、例年並みか、例年より少し早く花粉が飛び始めるところがある見通しです。
出典 「2020年 春の花粉飛散予測(第3報)」 – 日本気象協会

 

▶花粉の飛ぶ量は?

 2020年春の花粉飛散量は、九州から関東甲信にかけて、例年より少ない見込みです。
特に、九州では非常に少なく、中国や近畿でも非常に少ない所があるでしょう。東北南部は、おおむね例年並み、東北北部と北海道ではやや多い見通しです。
 一方、前シーズンと比較すると、九州から東海にかけては、広い範囲で非常に少ないでしょう。北陸、関東甲信、東北南部も少ない予想です。東北北部は前シーズンよりやや多いでしょう。北海道と青森では非常に多くなる予想ですが、これは前シーズンの飛散量が例年に比べて非常に少なかったためです。

 

 出典 「2020年 春の花粉飛散予測(第3報)」 – 日本気象協会

 

花粉症対策の最新情報

▶①花粉症は改善できる?乳酸菌による体質改善
 飛散量が少ない今年こそ花粉症対策を見直すいい機会かもしれません。そこで今回は花粉症のアレルギー反応を改善するとして今、注目を集めている「乳酸菌」を紹介します。
 最近の研究では乳酸菌の中でも「L-92乳酸菌(ラクトバチルス・アシドフィルスL-92株)」と呼ばれる乳酸菌が免疫をつかさどる細胞に働きかけ、免疫細胞のバランスを整えることによって抗アレルギー作用を引き出すと言われています。気になる方はこちらから!「amazon「L-92 乳酸菌」食品一覧」

乳酸菌商品の正しい選び方「自分の腸にあった機能・効果の選び方」

▶実際に花粉症有症者に対する食品の研究結果も⁉
 実際にL-92株乳酸菌を摂取したことによって花粉症の症状が緩和されたという研究結果も報告させれています。

 “2018年1月27日~2018年4月20日に,1日摂取量当たり20.7mgのL-92株を含むタブレット食品を12週間摂取させ、アレルギー日誌による花粉症諸症状スコアを評価した。その結果、くしゃみの回数スコア、眼のかゆみスコアにおいて,摂取していないグループと比較したところ、アレルギー症状の緩和が認められた。また、血液中の抗体量が低い値を示していた。”
出典 「Lactobacillus acidophilus L-92含有食品摂取による花粉症有症者に対する影響」

 

▶②即効性に特化した「レーザー治療」とは?
 重症の方への治療として近年では「レーザー治療」も注目されています。先ほど紹介した乳酸菌は体質改善のため、即効性は人によって異なると言われています。そこまで待てないという重症の方は、耳鼻咽喉科へ行くことをおオススメいたします。
 アレルギー反応の元となる鼻の粘膜をレーザーで焼くことで、アレルギー反応や症状を緩和させます。粘膜が回復すれば症状はまた現れますが、一度の施術で2年は効果を感じられると言われています。関心のある方はかかりつけの耳鼻咽喉科での受診・ご相談をおすすめいたします。

 

花粉対策する前に基本をおさらい

 花粉症が今日もひどい…と悲しむ前に、毎日使うマスクの正しい使い方や毎日の花粉情報は確認しましょう!ここでは基本的な花粉対策を5つの点でご紹介します。

 サイズがあっているか
  耳が痛かったり、顔とマスクの間にスペースが空かないものを選びましょう。

 マスクの裏表を確認する
  メーカーごとにマスクの裏表は決まっています。花粉の付着率なども変わってくるので付ける前にまずは包装の商品説明を確認しましょう。 

 鼻から顎まで隠す
  化粧や蒸れるのが苦手で顎までプリーツを伸ばさない方を見かけますが、外出時はプリーツを伸ばすことであご回り顔にフィットするのでお勧めです。

 ④こまめに交換する
  使い捨てマスクの場合、出社と帰宅で交換するのがおすすめです。

 ⑤花粉の飛びやすい日を知る
  風が強い日はもちろんですが、晴れた日の午後から日没にかけてや、前日に雨が降った日などは花粉の量が多くなる傾向にあります。

花粉から身体を守ることや、感染症対策から身体を守ること、この季節にはどちらも意識していってくださいね。

これさえ読めばわかる「免疫力 とは?」の疑問を分かりやすく解説!

まとめ

 2020年の最新花粉情報はいかがでしたでしょうか?本格的なシーズンが始まるまでに、花粉情報のチェックや乳酸菌による体質改善、すぐに始められる対策を試してはいかがでしょうか?
 体質改善はしたいけど乳酸菌が苦手という方もL-92乳酸菌はタブレットの商品もあるので検索してみてくださいね。また2021年は新たに花粉症対策として、プラズマ乳酸菌が注目されています。こちらのプラズマ乳酸菌もチェックして、今日花粉症ひどいな…と思う日も乗り越えていきましょう!

プラズマ乳酸菌とは?「効果・おすすめの商品」をまとめて紹介!

監修:管理栄養士 岡部 遥

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